2024年12月の制度改正により、iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛け金が月額1.2万円から2万円に引き上げられることになりました。これにより、年間24万円全額所得控除されるため、とても魅力的な制度と言えます。さらに、運用益に対する課税もないため、利用しない手はありません。
ただし、受け取りの部分は複雑です。私は一時金で受け取るつもりなので、退職所得控除が適用されます。証券会社はこの点をメリットとして強調していますが、個人的に積み立てた年金から税金を取るという考えは理解しがたいです。掛け金で所得控除を受けているのだから、受け取り時には税金をかけないと不公平だと思っているのでしょうか?受け取り額も全額非課税にしてほしいですね。でも税制優遇のほうが強力なのでやりますが。
あと、これは用途が個人金なので仕方がないとは思いますが、60歳まで引き出せ無いのも改善したほうが良いと思います。緊急時に引き出せ無いのは資金ロックされているのと同様です。この出口戦略の複雑さと流動性の低さが、iDeCoの普及を妨げている一因だと思います。
現時点ではいくつかの不満はあるもの、iDeCoのメリットが大きいと感じています。会社員に与えられた、数少ない節税制度なので活用していきたいと思います。会社からの退職金はあまり期待できないため、iDeCoの一時金と合わせても退職所得控除範囲内に収まると考ています。
しかし、元々使用する予定はありませんでしたが、5年ルールが廃止されたという話もあり、こうした変更が軽々と行われることに注意が必要です。iDeCoは60歳まで引き出せないため、私の場合、引き出しまで約20年かかります。その間に制度が全く異なるものに変わっている可能性もあります。
最も恐れているのは、一時金が退職所得控除の対象外になることですが、さすがにそこまでの暴挙は起きないと思います。とはいえ、細かい部分でじわじと変更が発生することは十分に予想されます。自分にできることは、常に情報をキャッチして、適切に対応することだけです。
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