家計管理の神アプリ「マネーフォワード」は、クレジットカードや銀行口座と連携し、収支を自動的に一元管理できる優れたツールです。私にとって、最重要アプリの一つと言えます。
さて、このマネーフォワードには証券口座の連携機能もありますが、私が考えるメリット・デメリットを説明します。
私はインデックス投資を中心とした長期投資スタイルを貫いています。取り崩しは10年以上先を見ており、本来なら日々の値動きに一喜一憂すべきではなく、精神的な安定を保つためにも現時点で証券口座を連携する必要はないはずです。むしろ連携することで相場変動が目に入り、不要なストレスを感じるリスクさえあります。合理的に考えれば、連携しない方が賢明と言えるでしょう。
しかし実際には、私はあえて連携しています。その理由は以下の3点です。
メリット
① 資産変動を「ゲーム感覚」で楽しめる
資産形成をゲームの「スコア集め」のように捉えています。日々の数値上昇は単純に楽しいです。手段が目的化している自覚はあり、将来的な取り崩し期に、「スコアを減らす苦痛」を伴いそうな気がしますが、着実に資産が積み上がるのを目にできているので、まぁ良しとしています。
② 将来の資産取り崩しに備える
いずれ到来する取り崩し段階で、相場変動に慣れていない状態で取り崩しを行うことは難しいと考えています。取り崩し段階でも急激な下落時に冷静な判断ができるよう、今のうちから値動きに慣れておく「トレーニング」という側面もあります。
③ 節約のモチベーション維持
投資結果が見えない状態では、日々の節約意欲は上がりません。具体的な数値として資産の増減を確認できるからこそ、コツコツ続ける意義を実感できています。
もちろんデメリットもあります。
デメリット
①メンタルへの悪影響リスク
値動きが可視化されるため、短期変動に意識が引きずられやすい。特に市場が乱高下する局面では「損切りした方が良いのでは?」「利益確定すべきでは?」と長期投資の原則が揺らぐ可能性があります。実際、2022年の調整相場では積み立て額を減らしてしまった経験があります。
②時間の浪費要因
資産確認が容易すぎるため、必要以上にアプリを開く習慣が生まれます。当初の私は、「1日10回以上更新」していました。一括更新が楽しいのです。(分かる人には分かると思います)ハマれば、生産性を損なうデジタル依存状態に陥る危険性もあります。
③過度なリスク資産への投資
好調相場だった2024年、S&P500に加え「S&P500トップ10」「2244」「NASDAQ100」など、より攻撃的な商品に手を出しました。問題は商品の選択ではなく、ボラティリティ許容度を超えた投資判断をしていた点です。マネーフォワードにより市場の状況が一目で分かる事が、逆にリスク管理を軽視させる状況を生みました。
まとめ
マネーフォワード自体は大変優れたツールです。節約を始めたい方は、まずは無料版でクレジットカードと銀行口座と連携してみる事をお勧めします。支出の無駄が可視化されて、家計の最適化にきっと貢献するでしょう。証券口座を連携するかは、ご自身にとってストレスにならないほうを選べばよいんじゃないかと思います。
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