年収の壁について自民から新提案が出ましたね。
よくこんなこと思いつくなぁと思います。(ほめてないです)
「103万円の壁」年収200万円以下は160万円に 自民党提案 – 日本経済新聞
今回の提案
123万から
①「年収200万円以下」→「37万控除枠上乗せ」(恒久)
②「年収200万超500万円以下」→「10万上乗せ」(2年限定)
③「年収500万円超」→上乗せ無し
違和感
違和感①働いたほうが損する仕組みを助長
・年収200万円を1円超えた瞬間に控除額が急減する為、労働意欲を阻害する。
→「働かない方が得」という逆インセンティブ。
→今度は年収200万の壁が出現。
違和感②効果範囲が限定的
・「年収200万以下」は全体の20%。
・ボリュームゾーンの「年収200万超500万円以下」に対しては、計20万の控除の上澄み(年1・2万程度還元)しかなく、しかも2年限定。

参考:令和5年分 民間給与実態統計調査 R05_001.pdf
違和感③制度の複雑化
・「年収200万円以下」と「200万超500万円以下」と「500万円超」で控除額が変わる。年収に応じて上積み幅を変える措置は、制度を複雑化し、納税側の理解を困難にする。
・税務署は納税者の年収を厳密に把握する必要が生じ、申告手続きが複雑化。事務コスト増。その人件費は結局税金から賄われる懸念がある。
まとめ
年収103万円の壁を無くすと思ったら、年収200万と500万の壁を作ろうとしています。
斜め上過ぎる案を見て唖然としました。どこに力を入れているんでしょう。
いつまでこのテーマで綱引きしているんだろうと思いますが、年収の壁は我々の手取りに直結する重要なテーマです。引き続きウォッチしていきたいと思います。
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